神奈川のHDD転売事件、”所詮は自分のものではない!”職員は事の重大さを感じていない
セミリタイアし、時々は物事の裏側を考えるようにしています。
新聞記事を通して、その奥に隠れた部分(本質)を覗いてみましょう。
【きじ】
神奈川黒岩知事は謝罪したの?
昨日の会見で黒岩知事の謝罪会見がありましたね。
お詫びしていました、確かに。
でも、
お詫びの言葉に態度が伴っているようには見えなかった
私がこの件を厳しく見ているからなのかもしれないけど。
ネットオークションでHDDを落札した人の話では、少なくとも次の情報が確認できたようだ。
・税金の滞納者と滞納額
・差し押さえを検討する書類
・入札金額について検討した書類
・学校の教職員名簿
・発電所の設計図面
・職員の勤務表
・水道局の工事に関する図面など
未だ18個中、9個のHDDが回収できていない。
悪意ある物がオークションで購入しているれば、
例えば”入札金額を検討した書類”は関係業者が喉から手が出るほど欲しいだろうし、高額で販売もできる。
県のICT推進部部長は
”文書が大規模流出したと言われているが、ネット上にデータが大量に出ているわけではない”
と報道陣に話している。
更に、黒岩知事は、
”業者”の管理指導に問題があった”
そのようなコメントをしていたが、
大事な事はそこですか?
県民の個人情報を預かっている意識の欠如
回収できていない8個のHDDに、神奈川県民のどのような情報が記録されていたかはわからない。
極めて深刻な個人情報ですら流出したかもしれない。
その事に県庁の関係者は気づいているのかな?
流出した情報が、所詮は県民の個人情報等で、自治体職員にはほとんど関係ない
つまり、
他人の事であって自分事ではない、その甘えた考え
県民の重要な情報を預かっている事の責任感の欠如
ありませんか?
自分たち職員の重要な個人情報が入ったHDDだったら、
今回と同じプロセスで外部に処分を頼みましたか?
しないでしょ!
他の自治体は大丈夫なの?
首長である知事の意識を変える必要があるように私には思えた。
いや、
そのような意識を持たれた方が知事にはなるべき!
(台風15号直撃の際、自宅に帰った千葉県の知事も同じです)
テレビ報道で、関東のどこかの自治体のHDD処分のプロセスの紹介があった。
・県庁内に業者が訪れ、その場でHDD内の情報を消去してもらう。
・その場で職員がデータの消去を確認している
といったもの。
これが、県民の重要な情報を預かっている自治体の本来あるべき姿
私はそう思います。
その他の自治体について、国は調査しなくても良いのですかね?
残念ながら、問題の本質はここではないです。
神奈川県でみられたような職員の意識、これが常に蔓延してるのであれば、他の作業プロセスや仕事でも、甘えた間違った手順で事を進めている
と考えるべきです。
この問題の根は深く、表面だけ刈ってもその下層には長年引き継がれた
悪しき習慣がはびこっています。