ALS嘱託殺人、難病患者本人の立場で制度を考え直す必要があるのではないの?
まず、
命は何よりも尊厳されるべきで、粗末に扱われるべきではない!
この事を踏まえて、今回の事件について考えてみたんですが何か腑に落ちない。
京都のALS患者が自分の命を絶つ事を主治医以外の医師に依頼したこの事件。
見えてくるのは、亡くなった患者本人不在で医師2名の殺人にフォーカスされている事。
確かに、命に係わる問題であり各人の倫理観も関わるため、軽はずみな考えを述べる事は良くない。
それでも、「命の制度」を生命の尊厳と本人の意志に基づいて、きちんと検討すべきだと思う。
【もくじ】
安楽死を例外的に認める4要件とは
世界を見ると、患者本人が安楽死を選択できる国が多くあるようだ。
スイス・アメリア・オランダ・ベルギー・カナダ・オーストラリア・韓国など
日本では例外的に認められている。
その4要件とは
▽患者の耐えがたい肉体的苦痛
▽生命の短縮を承諾する患者の明確な意思表示
▽死が避けられず死期が迫っている
▽苦痛の除去などのため方法を尽くし、他に代替手段がない
今回の事件では、赤で示した2つが満たされていないため、社会的にも殺人として扱われている。
亡くなったALS患者のツイッターなどから、痰が絡むと1日中吸引を行う事があり、苦しいと訴えていた。
その苦しみは、これからも命がある限り続く事の苦悩や苦しみは、当の本人以外にはわからないまず。
簡単に事例で片付けるべきではない。
患者は主治医の変更すら選択できない?
亡くなった患者さんは、現在の主治医に主治医の変更を拒否されたと聞いた。
重病の患者は自分の意思で医師が選べないのか?
これもおかしな話だ。
患者個人の意思より担当医師の都合が優先されていないか?
医師は知る限りの医学的な知識や治療法を使い、患者の病気回復に貢献する事は当たり前だけど、患者が他の医師に変わってほしいといっても、拒否できるのは腑に落ちない。
難病患者本人の気持ちに寄り添っていますか?
たぶん
この事件もこれまで通り過去の事例に照らされ、無難に紋切り型に終わる事になるだろう。
同じ事件が起きて、改めてクローズアップされるだろうけど。
それじゃダメでしょ。
患者や医師の倫理観や宗教観などが交錯するため、簡単には判断できない問題である事は誰もが分かっている。
でも
誰もが心の深い所で引っかかる気持ちがあるよね。
これでいいのか?
そう思っている自分がいると思う。
だから
ここでしっかり諸外国が難病患者の命とどのように向かい合っている学び、
苦しんでいる患者さんも納得できる制度を本気で考えてほしいと願う。
はげみになります