セミリタイアして思った事・気づいた事

2019年、54才でセミリタイア。人生を考えたり、四季の移ろいで感じた事を綴っていきます。

コロナ禍、倒産しない「ゾンビ企業」が増殖中、日銀は”紙幣ばら撒き”を止められない

まずはこのデータ

企業倒産数の推移です。

 

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(出典:東京商工リサーチ

リーマンショック2008年)からコロナショック(2020年)までの毎月の倒産数。

えっ??

2020年、倒産数が少ないですね。

リーマンショック時の半分くらいしか倒産数はありません。

??

新型コロナの影響で多くの企業が仕事を失った。

JALは社員を他社へ派遣するリストラを行い、旅行業界や飲食業界、イベント業界など多くの企業が業務縮小や人員整理をして生き残ろうと懸命。

まさに青息吐息の状態。

 

見かけ上、倒産数は2019年より減少しているのは事実のようです。

東京商工リサーチが発表した2020年11月の企業倒産件数は、2019年の同月比で22%減少している。

しかも、11月としてはバブル期(1989年)以来の低水準だったみたい。

理由は

新型コロナウイルスの感染拡大で体力をなくした企業を政府や金融機関の資金繰り支援の効果で経営を支えてくれたから。

www.nikkei.com

倒産数が少ない事は良い事?

本来は倒産(廃業)していた企業を、国の政策や日銀の「じゃぶじゃぶ」で助けていますね。

2020年11月までに日銀は51兆円の資金を金融機関に供給。

GDPの1割にもなります。

その効果もあり、倒産数は少ないようです。

でも

倒産していない企業の中にはコロナ感染問題がなくとも、倒産するはずだった非効率な企業まで延命されているのが事実。

すでに企業としては終わっているはずの会社「ゾンビ企業」が日銀などの政策でダラダラと存在しているのです。

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ゾンビ企業」をそのままにしていると、負債を抱えたままの企業と業務で関連した企業まで倒産してしまう連鎖倒産が起こりかねない。

努力をしなくても国が日銀が援助してくれるから、会社の執行部は業績の改善に本気で取組まなくなる。

 

詰まるところ・・・

企業の競争力の低下や技術向上の遅滞が起こり、日本はさらに世界に取り残されてします事になる。

「コロナワクチン」開発の遅さ

「5G」開発の遅れ

その理由の1つに、国の愚策や企業の甘え影響していると思う。

 

 

それでも「じゃぶじゃぶ」刷るね?

日銀でも「じゃぶじゃぶ」の終わりについて話題にはなりだしてはいるようだ。

コロナ長期戦、「ゾンビ」増殖に身構え: 日本経済新聞

 

コロナ以前でもGDPは2%には届かなかった。

そこへ新型コロナが襲い掛かり、さらに実経済は低迷している。

金融政策決定会合では、コロナ感染拡大による下振れリスクがくすぶり続けるため、日銀は蛇口を絞める事ができなくなったようだ。

 

ゾンビ企業の弊害

アフターコロナ

想像を絶するダメージを経済に落とすだろうな。

 

はげみになります

 
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