定年を70才にしたい日本、定年のない米国
現在、ほとんどの会社の定年は60才です。
最近では労働力不足を背景に、ホンダやサントリーなど大手企業が定年を65才まで引き上げたと報道されています。
そして今回、政府は「希望する人が70歳まで働ける機会を確保する」ことを企業の努力義務とする方針を決定しました。
私が定年前にセミリタイアを決意した理由の一つは、体力的に精神的にも40代よりシンドクなったためです。
定年60才まで働く事を考えると、ストレスさえ覚えました。
ましてや70才まで働けと言われても私には無理です。
米国ではどうなっているのか気になったので見てみました。
<定年のない米国>
アメリカには定年制度がない事を初めて知りました。
公務員、会社員にかかわらず定年制度はありません。定年は本人が決めるとの考え方に基づいていました。
その背景は
1967年、アメリカは「65歳定年制」を法的に決めています。
1978年、「年齢差別禁止法」が改正され、日本より先行して「70歳定年制」となっています。
寿命が延びてきている事から、さらに1986年に改正され、適応年齢の上限がなくなり、定年制は廃止されています。
例外はあります。
安全性の上で視力が重要な職業である、パイロットや航空管制官などは例外です。
米国に定年がないことにびっくりしますが、日本では定年のご褒美としてほとんどのサラリーマンが手にする「退職金」も米国にはありません。
その代わり、米国では401K(日本の確定拠出金年金制度)で老後の生活資金を準備しています。
定年がないことは、国としては税金の徴収がたやすく、見込まれる税収が計算しやすいメリットがあり良いことです。
でも、それであなたは幸せなのか?
個人の人生観にもよりますが、死ぬまで働く生き方にとても疑問に感じます。
60才まで世の中のために働いたのですから、歩みをゆっくりにして、人生楽しんでもいいのではないでしょうか。